IgE

IgEはヒト免疫グロブリンの0.001%以下と極微量しか存在しない。同じくB細胞が作る抗体で、ぜんそくや花粉症、じんましんなどの即時型アレルギー反応を起こす。IgE抗体はIgE受容体を持つ肥満細胞に結合する。肥満細胞は鼻や消化管の粘膜下や皮下にあり、IgE抗体が結合した状態で数十日間も安定し、アレルギー反応を開始するための準備状態となっている。アレルゲンが侵入してくると、その肥満細胞に結合したIgE抗体はアレルゲンと反応し、肥満細胞に脱顆粒シグナルが送られる。結果として、ヒスタミンやロイコトリエン等の化学物質の詰まった顆粒が鼻たれ、化学物質によってアレルギー反応が起きる。これらの化学物質は気管や消化管、皮膚などの小血管や平滑筋細胞に作用し、収縮すると血管の壁に間隙ができるため血液の成分がにじみだしてくる。この状態が、皮膚に起こればじんましんのような浮腫になり、かゆみを伴う。鼻粘膜で起こると鼻づまり、くしゃみを起こす。気道で起こると機関が収縮し、気道が狭くなり喘息が起こる。