自分で気づきにくい危険な病気、膵臓の腫瘍と脳動脈瘤

著者:長嶋 真一
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自分で気づきにくい危険な病気、膵臓の腫瘍と脳動脈瘤

 病気の多くは何かしらの予兆があるものです。例えば風邪であれば、ある日突然高熱が出るわけではありませんね。まず咽頭の痛みが出たり、身体のだるさが出現したりという予兆のようなものがあるはずです。そういった予兆から「熱がでるかも、病院へ行こう」などと早めに対処することで症状を重症化させずに済むことも多くあります。しかし、どうしても自分では気づきにくい、またなんの予兆もなく急に発見される病気もあります。 

 今回はそんな予兆のない病気・発見されにくい病気のなかでも代表的な膵臓の腫瘍と脳動脈瘤に早く気付けるための対応について考えてみましょう。

気付きにくい内臓の病気といえば膵臓の腫瘍

1.膵臓の腫瘍は最も発見されにくい

 私たち日本人がかかりやすいといわれている腫瘍は推移していますが、「もっとも発見しにくい腫瘍」は膵臓の腫瘍で変化がありません。膵臓の腫瘍の発見のしにくさは、さまざまな病気を統合したとしても、もっとも見つけにくいといわれているほどです。

2.膵臓の腫瘍が発見されにくい理由

 しかし膵臓の腫瘍はどうして発見されにくいのでしょうか。それは「病状が進行するまでほとんど無症状であること」と、「一般的な健康診断では膵臓に腫瘍があるかどうかの内容が含まれていないこと」にあるのです。だから体調の異変に気付いて病院を受診して膵臓の腫瘍が発見されたころにはすでに病状が悪化していたということが多いのです。

3.膵臓の腫瘍を見逃さないために

 そんな発見されにくい膵臓の腫瘍を早期に発見するためには検診の項目に「腹部エコーや腹部のCTスキャン検査を追加する」、「毎年一回、定期的にCA19‒9の採血を受ける」というのがいいといわれています。

 やはりほとんどの場合が無症状であったり、重症化してから症状がでたりするようですので、自ら積極的に検査を受ける必要があります。

脳動脈瘤

1.発見されなければ命を落とす可能性も?!脳動脈瘤

 脳動脈瘤とは「脳の動脈の一部が瘤状・コブ状に隆起してしまっている状態」をいいます。この脳動脈瘤そのものがあるだけではとくに無症状のことが多いのですが、破裂することで、脳を覆っているくも膜の内部で出血するなどして、くも膜下出血などをおこしてしまう原因となるのです。

2.脳動脈瘤が発見されにくい理由

 脳動脈瘤が自分で気付きにくい・発見されにくい理由は「小さな動脈瘤では無症状のことが多い」「頭痛の症状が出ることがあるがその頭痛も軽症なため片頭痛と思い込みやすい」ということがあります。脳動脈瘤は破裂してはじめてその存在がわかったり、別の病気などで頭部のCTスキャンをした時などに発見されたりするものがほとんどです。

 脳動脈瘤が破裂すると「バットで頭を殴られた」と例えられるような頭痛に襲われることになります。そして最悪の場合は死に至ることもあり、治療を受けてもマヒが残るなどの後遺症が残ることも珍しくありません。

3.未破裂の脳動脈瘤を見逃さないために

 まず破裂していない動脈瘤を発見するのには、なによりも頭部のCTスキャンを受けることです。レントゲンでは見つけることができません。

 あまり自覚症状がでない未破裂の動脈瘤ですが、自覚症状としては「視野が狭くなった」、「物事を集中して考えることができなくなってきた」、「集中力の低下」、「呂律が回りにくくなった」、「手足の運動に違和感を感じる」、「歩行時のふらつき」などがあります。このような症状は「ただの老化?」と勘違いする人もいたりします。そのようにして自己診断で脳動脈瘤が頭に残ったままだと、いつ破裂するかわかりません。

 そのような症状話を聞いた時は病院の受診をすすめてあげましょう。

4.破裂した脳動脈瘤に気付くには

 そして「破裂してしまった脳動脈瘤」を早期に発見するにはどうするかです。さきほどは「バットで頭を殴られた」という痛みがあるかもしれないことを言いましたが、脳動脈瘤の破裂が小さかったり、破裂による出血がわずかずつであればこのように明らかな症状はすぐには出てこないこともあります。そういった場合でも出血が続いていれば先に説明させていただきました【3.未破裂の脳動脈瘤を見逃さないために】と同じような症状がでてきます。なぜかというと、「大きくなった動脈瘤で脳を圧迫」か「出血した血液で脳を圧迫」という違いだけなのです。

 つまり、圧迫している原因が違うだけで、要は脳が圧迫されているからそのような症状が出てくるのです。どうしても一時的な体調不良だと思われがちですが、こういった命に関わる可能性があることも考えて、早めにCTスキャンを受けるという対応が必要でしょう。

まとめ

 とくに高齢の方のなかには「なんともないから」「このくらい大丈夫」と、忍耐強い人が多く、なかなか病院を受診したがらない人がいたりするものです。しかし、症状が出た時にはすでに遅いという病気もあるものです。自分のためにも、家族のためにも、できるだけ病気の早期発見に努めてもらいたいです。

著者情報
長嶋 真一
長嶋 真一

看護師歴15年以上。整形外科、消化器内科・外科を中心に経験を積ませていただいています。福岡県の田舎に生まれ、田舎で育ち、そのままのんびりと田舎で生活しています。趣味はアクアリウム(水槽)で、水草水槽や熱帯魚水槽の世話を毎日楽しんでいます。

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