先手必勝!流行前にインフルエンザ対策 第3回:それでもかかってしまったら?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
先手必勝!流行前にインフルエンザ対策 第3回:それでもかかってしまったら?

 皆さんこんにちは。看護師の瀧口です。

 インフルエンザ特集も今回が最終回。インフルエンザの基礎、そして予防についてお話ししてきましたが、今回のテーマは「それでもかかってしまったら?」です。

 どんなに注意していても、インフルエンザを発症してしまうことがあります。

実は私も、10年ほど前に人生で最初(そして最後と願いたい)のインフルエンザを経験しました。お恥ずかしながら、あまりのつらさに、布団の中で泣いてしまったことを思い出します・・・。

 もしインフルエンザにかかってしまったら、以下のことに注意して、なるべく早く回復できるようにしましょう。

早めの受診で悪化を予防

 急な高熱、関節痛、筋肉痛、頭痛、鼻水、咳、くしゃみ・・・「インフルエンザかな?」という症状がみられた場合は、重症化する前に医師の診断を受けましょう。

 医療機関では、迅速診断キットによる検査で、30分程度で判定が可能です。この検査結果と臨床症状から、インフルエンザかどうかが診断されます。流行期には、迅速診断キットを使用せず、臨床症状のみから診断されることもあります。

 ちなみに、一般的な迅速診断の検査方法は、綿棒で鼻やのどの粘液をぬぐって検査するというもの。お子さんの場合は綿棒をいやがるので、小児科などでは、鼻水(鼻かみ液)で検査できることもあります。

 インフルエンザと診断された場合、薬剤の要否は医師が判断しますが、処方薬のなかには、発症してから一定の時間以内に使用しなければ十分な効果が得られないとされているものもあるので、「ひょっとして・・・」と思ったら、早めに受診するようにしましょう。

※感染しても症状が出る前でウイルス量が少ないなどの事情で、感染していても検査結果が陽性にならないこともあります。

早めの受診で悪化を予防

タミフルって大丈夫?異常行動を引き起すのでは!?

 抗インフルエンザ薬を使用すると、高熱の期間が、無治療の場合に比べて1~2日短縮され、3~4日間になることが期待されます。解熱効果以外にも、たしかに、薬を使用すると、体がラクになるという方が多いようです。

 抗インフルエンザ薬には、経口薬のタミフル、吸入薬のリレンザやイナビル、また点滴薬のラピアクタなどがあります(すべて商品名)。

 2009年にインフルエンザ(H1N1)が大流行した際、米国での死者は1万人を超えましたが、日本では200人ほどにとどまりました。これは、早期診断と抗インフルエンザ薬による適切な治療が行われたことが要因といわれています。

 ところで、「タミフル」と聞いて、異常行動、事故を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。2007年頃、インフルエンザにかかった10代の患者さんが、タミフル服用後に転落、異常行動による事故を起こしたという痛ましい事例が相次いで報告されました。

 その後、国による調査・審議が行われていますが、現在のところ、タミフルと異常行動・突然死の間に明確な因果関係は認められていません。しかし、明確な結果は得られていないことから、10歳以上の未成年の患者においては、原則としてタミフルの使用を差し控えることとされています。もし心配であれば、他の薬への変更を医師に相談しましょう。

 なお、インフルエンザにかぎったことではありませんが、処方された薬は、医師の指示通りに使用しましょう。「よくなったから、もう飲まなくていいや」と自己判断で中止したような場合、症状がぶり返すことがままあります。

 処方薬だけでなく、栄養と睡眠をしっかりとって、体の回復力を高めましょうね。

タミフルって大丈夫?異常行動を引き起すのでは!?
著者情報
 瀧口 景子
瀧口 景子

看護師

看護師。早稲田大学大学院修了。都内大学病院に勤務後、企業に勤務。看護学生、新人看護職員らを対象とする医療安全講師としても活動中。

免疫力アップ成分ブロリコの情報はこちら

関連記事


ページの先頭へ