今すぐ止めたいつらいせき!第2回:ただの風邪?いえいえ実は・・・長引くせきにご用心

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今すぐ止めたいつらいせき!第2回:ただの風邪?いえいえ実は・・・長引くせきにご用心

 皆さんこんにちは。看護師の瀧口です。

 前回から、“せき(咳)”に着目して、原因と対処法をお届けしています。第2回の今回のテーマは、“ただの風邪?いえいえ実は・・・長引くせきにご用心”です。

 風邪やインフルエンザによるせきは、通常1週間から2週間ほどで治まります。これより長くせきが続く場合は、他に深刻な原因が隠れている場合があるので、注意が必要なんです。ご存知でしたか?

感染症によるせき:百日咳や結核なんて、昔の病気!?

【1】マイコプラズマ肺炎

 マイコプラズマという微生物による感染から起こる肺炎です。頑固なせきが2~3週間続きます。痰は伴いません。高熱・関節痛を伴うこともあります。

 理由はよくわかっていませんが、60歳以下の比較的若い年代、特にこどもに多く発症します。

【2】百日咳

 かつては子供の病気と言われていましたが、この10年ほどで大人にも多くみられるようになりました。頑固なせきのほかには目立つ症状がなく、発症に気付かないことも多いのですが、乳幼児に感染すると、肺炎、手足のまひ等の後遺症が残ることもあります。

 せき込んだ後、息を吸い込むときに「ヒューッ」と音がすることもあります。

【3】結核

 「過去の病気」と思われがちですが、現在も年間2万人以上が発症し、2千人以上が亡くなっています。結核菌に感染しても、症状が出ない人がほとんどですが(不顕性感染)、免疫機能が低下している場合などには発病しやすいと言われています。せきのほかに、微熱、痰、全身のだるさ、体重減少などの諸症状が起こります。

感染症以外の原因によるせき:風邪が治っても咳だけが長く続く…。それは咳喘息(せきぜんそく)かも?

【1】喘息(ぜんそく)・咳喘息(せきぜんそく)

 喘息(ぜんそく)とは、わずかな刺激で気管支の内腔が狭くなり、ヒューヒュー、ゼーゼーという喘鳴(ぜんめい)や激しいせきなどの発作が起こる病気です。

 喘息についてはよく知られていますが、咳喘息(せきぜんそく)については、耳慣れないという方も多いのではないでしょうか。咳喘息は喘息の前段階で、適切な治療を受けなければ3割程度が喘息に進むといわれます。大人の長引くせきのうち、肺がん、結核等の明らかな病変がある人を除くと、咳喘息と喘息が全体の7割を占めるという調査結果もあります。また、「かぜの後、せきだけが2,3週間続く」と訴える患者さんのなかで一番多いのが咳喘息、という医師もいます。

 咳喘息は、原因により、ハウスダスト、ダニ等のアレルゲンによって起こるアレルギー性のものと、原因不明の非アレルギー性のものに分類されますが、大人の場合は後者が多いといわれています。

 咳喘息の段階では喘鳴などの特徴的な症状が出ず、また非アレルギー性であれば血液検査でもアレルゲンが見つからず、診断がつきません。そのため、多くの場合、喘息に有効な治療薬を使ってみて、せきが改善すれば咳喘息と診断されます(診断的治療)。

 発作を予防する薬を毎日使い続けるほか、発作が起きたときにはそれを抑える薬を使います(吸入・経口ステロイド薬、気管支拡張薬など)。

【2】胃食道逆流症(逆流性食道炎)

 せきは、咳受容体が刺激されることで起こりますが、このせき受容体は気道だけでなく、食道と胃のつなぎ目付近にも存在します。

 普段、胃に入った食べ物や胃液が食道の方に逆流してこないのは、胃と食道のつなぎ目を括約筋が締めつけているためです。

 この括約筋の働きが衰えたりすると、胃液などが食道の方に逆流する胃食道逆流症を起こして、せきの原因となります。胃酸の増える食後にせき症状が強くなることが多く、せきのほかに、胸やけなどの症状を伴います。

感染症以外の原因によるせき:その他

・高血圧の治療としてACE阻害薬を服用している方は、副作用で気管支の過敏性が増し、せきが出ることがあります。

・COPD(慢性閉塞性肺疾患):たばこ病ともいわれます。肺胞や気管支が破壊されるために呼吸がうまくできず、せきがよく出ます。ちょっと体を動かしただけでも息切れがして、日常生活に支障をきたすことも多くあります。

このほかにも、副鼻腔気管支症候群、肺がんなど、ひと口にせきと言っても原因は実にさまざま。長引くせきでお悩みの方は、早めに受診することをお勧めします。

著者情報
 瀧口 景子
瀧口 景子

看護師

看護師。早稲田大学大学院修了。都内大学病院に勤務後、企業に勤務。看護学生、新人看護職員らを対象とする医療安全講師としても活動中。

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