働き過ぎは体に毒 - 勤勉すぎる日本人は免疫低下に要注意!

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働き過ぎは体に毒 - 勤勉すぎる日本人は免疫低下に要注意!

 皆さんこんにちは。順天堂大学医学部免疫学特任教授の奥村です。

 これから年末にかけて、仕事が忙しくなるという方も多いのではないでしょうか。 朝から晩まで休みなく働く人を心配して「働き過ぎは体に毒だよ」などと言われることがありますが、たしかに、勤勉すぎる人は、免疫力が低下して、本当に病気にかかりやすくなるんです。

 その理由をお話ししていきましょう。

他人事ではない“自律神経失調症”

 私たちの体には、体温を一定に保つ、心臓を動かすなど、生命を維持するためのホメオスタシス(生体恒常性)という機能が備わっています。これをコントロールするのが「自律神経」です。自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があります。交感神経と副交感神経は、よく、車のアクセルとブレーキに例えて説明されます。交感神経(アクセル)が優位になると、体は活動モードになります。逆に、副交感神経(ブレーキ)が優位になると、体はリラックスして休養モードになります。

 このことから分かるように、生活サイクルにおいては、本来、日中は交感神経、日が暮れると副交感神経がそれぞれ優位になるべきです。ところが、朝から晩まで働き詰めの人は、常に交感神経が優位で、心身がなかなか休まりません。

 場合によると、体のあちこちに不調が出てきて、病院を受診すると「自律神経失調症」と診断されます。

自律神経と免疫の関係 - 働き過ぎはさまざまな病気を引き起こします

 実は、この自律神経、免疫とも深くかかわっています。副交感神経が優位でリラックスしているときは、リンパ球という免疫細胞が元気になります。リンパ球のなかには、がん細胞や微生物を見つけて退治してくれるNK(ナチュラルキラー)細胞も含まれています。交感神経が優位でリラックスできない人は、NK細胞の元気がなくなり、がんをはじめとする病気にもかかりやすくなってしまうのです。

 「そうはいかないよ」という声も聞こえてきそうですが、健康のためには、日が暮れたら仕事をやめ、リラックスモードに入れるといいですね。

自律神経と免疫の関係 - 働き過ぎはさまざまな病気を引き起こします
著者情報
奥村 康(おくむら こう)先生
奥村 康(おくむら こう)先生

順天堂大学医学部特任教授

1942年生まれ。千葉大学医学部卒、同大学院医学研究科修了。スタンフォード大学医学部留学、東京大学医学部講師、順天堂大学医学部免疫講座教授、順天堂大学医学部長を経て、現在は同大学医学部特任教授(免疫学講座)・アトピー疾患研究センター長。ベルツ賞、高松宮賞、日本医師会医学賞などを受賞。サプレッサーT細胞の発見者。臓器移植後の拒絶反応を抑える新手法を開発するなど、免疫学の国際的権威。

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