「肉はダメ」「野菜だけ食べる」では健康長寿は叶いません!細かいことは気にせず、なんでも楽しく美味しく食べましょう。

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「肉はダメ」「野菜だけ食べる」では健康長寿は叶いません!細かいことは気にせず、なんでも楽しく美味しく食べましょう。

 皆さんこんにちは。順天堂大学医学部免疫学特任教授の奥村です。

 寒い日が続いていますね。おいしい鍋にあわせて、お酒が進む季節です。今回は、食生活と健康長寿の関係についてお話ししましょう。

 今回ももちろん、ストイックな食生活なんてお勧めしません。「あれはダメ」、「これもダメ」、「これしかダメ」なんて、窮屈でつまらない食生活ですからね。

 ただ、乳酸菌の摂取のように、免疫という観点からみて有効であることが分かっている食習慣もあります。それについても、のちに触れることにしましょう。

“粗食”は本当に長寿に有効?

 日本では、「日本の昔の食事=“粗食”が健康に良い」、と言われていますが、これは果たして本当でしょうか。現代の食生活は、昔に比べてバラエティに富んだものになりました。ひとつひとつをみれば、健康的とはいえないものもあるでしょう。しかし、その結果、昔に比べて寿命が延びているのです。

 今、和食が世界でも注目を浴びていますが、もちろん、その理由は「粗食だから」、という点ではありません。多様な食材を用いていて、栄養バランスが良いこと、そして自然の美しさや季節の移ろいを表現している点などが評価されているようです。

 一般に、長寿の方は、細かいことにこだわらず、えり好みせずに、いろんなものを食べています。100歳以上の元気なお年寄り数千人を対象に食生活を調査した結果、「肉や乳製品をよく食べ、甘いものが好きな人も多い。総じてなんでもバランスよく、ただし、腹八分目に食べている」ということも分かっています。

 重要なことは、バランスよく、美味しく、楽しく食べることです。あればダメ、これもダメ、と細かな食事管理をすることは、健康長寿には逆効果とも言えるのです。

“粗食”は本当に長寿に有効?

歳をとったら、肉は控えめに?-いいえ、逆です!

 「肉より野菜のほうが健康に良い」と考えられがちですが、これも誤り。野菜だけでは、血管が弱り、免疫力も低下してしまいます。かといって、野菜より肉が良い、というわけでもありません。そう、大切なのはバランス。肉も魚も野菜も、しっかり食べましょう。

 加齢に伴い、噛む力、飲み込む力が徐々に低下し、消化機能も次第に衰えてきます。その結果、本人や周囲も気付かないうちに“低栄養”の状態に陥りやすいのです。

 低栄養とは、健康な状態を維持するためのエネルギーやたんぱく質が欠乏した状態をいいます。この状態が続くと、骨や筋肉の量、免疫力、認知能力などが低下してしまいます。

 最近の研究で、植物性たんぱく質より、動物性たんぱく質をとっている人のほうが、老化のスピードが遅く、病気になりにくいこともわかってきています。

 もちろん、肉だけでなく、魚もしっかり食べましょう。なかでも青魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)は、血液をサラサラにして動脈硬化を防いでくれます。

歳をとったら、肉は控えめに?-いいえ、逆です!

乳酸菌で免疫力アップ!

 健康長寿の秘訣は免疫力を上げることですが、人体のなかで免疫力との関連が強い臓器は腸です。なんと、体内の免疫細胞の70%が集まっているんですよ。

 腸には、善玉菌、悪玉菌、日和見(ひよりみ)菌がいます。善玉菌(乳酸菌・ビフィズス菌など)より悪玉菌(大腸菌、ブドウ球菌など)が優位になってしまうと、腸内環境が悪くなり、免疫力も低下してしまいます。

 腸を強くするために、私はヨーグルトをとることを勧めています。私たちが行った実験でも、NK細胞が弱っている9人の被験者に、乳酸菌飲料を3週間飲んでもらったところ、飲みだした直後からNK活性が高まり、その効果が6週間持続することが確認されています。ぜひ、続けてみてください。

著者情報
奥村 康(おくむら こう)先生
奥村 康(おくむら こう)先生

順天堂大学医学部特任教授

1942年生まれ。千葉大学医学部卒、同大学院医学研究科修了。スタンフォード大学医学部留学、東京大学医学部講師、順天堂大学医学部免疫講座教授、順天堂大学医学部長を経て、現在は同大学医学部特任教授(免疫学講座)・アトピー疾患研究センター長。ベルツ賞、高松宮賞、日本医師会医学賞などを受賞。サプレッサーT細胞の発見者。臓器移植後の拒絶反応を抑える新手法を開発するなど、免疫学の国際的権威。

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