食べ方によっては身体を冷やす?!~生姜の正しい食べ方~

著者:片山 尚美
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食べ方によっては身体を冷やす?!~生姜の正しい食べ方~

 みなさん、こんにちは。薬剤師で薬膳アドバイザーをしている片山です。

みなさんの健康を「食」からサポートするため、「薬膳」についてコラムを書かせていただいております。

 薬膳の基本は、「季節の食材を楽しむこと」です。

一緒に季節を感じながら、薬膳を楽しく実践していきましょう!

今回は、症状から見た切り口ではなく、秋の味覚から薬膳を紐解いてみたいと思います。

「冷え性対策は秋から?」

 冬になり、寒くなってから“冷え性対策”をなさる方は多いと思います。

しかし予防医学、すなわち東洋医学でいえば未病の段階からの養生がキーポイント。

そこで、今回は皆さんもご存じの冷え性対策食材・・・・『生姜』についてフォーカスし、生姜の作用・効果等についてお話ししたいと思います。

秋の「風邪対策」

 秋口になると、急に空気が乾燥してきます。すると、鼻・のど・気管の粘膜も乾燥し、バリア機能が低下するため、鼻かぜ・のどから来る風邪などが多く見受けられます。ひどくなると、咳や喘息の引き金にもなりかねません。

喉の痛みには、大根おろしや梨のしぼり汁などが、熱を冷まし喉を潤す食材として有効です。

 また、“風邪の引き始め“には、発汗を促す生姜や長ネギ、シナモンなどをスープやお茶に混ぜて温かくして飲めば、邪気が体内へ入ることを防ぐと東洋医学では考えられています。

 そもそも、風邪は(ふうじゃ)と呼ばれ、風が首筋などの体表面から入り込むことで引き起こされるといわれています。表面に滞在している間は、症状も表面に現れます。東洋医学では、この病態を「太陽病」と呼びます。

 次第に表面から体内へ入り込むと、症状も肺や気管支、ひいては内臓(胃腸)等へ及んでしまいます。この病態になると「太陰病」と呼ばれ、実は風邪の病態の過程は六つに分類されています。これは、漢方でも有名な『傷寒論(しょうかんろん)』に記載されており、病態によって対処が変わることをも指しています。

何はともあれ、風邪予防と、引いたら早めの対策が肝要ですね!

「生姜」には二面性がある?

 言わずと知れた冷えによい食材として、様々な商品が並ぶ生姜。

しかし、「生姜=体を温める」というのは、本当は正しくないことをご存じでしたか?

 生姜には、二つの作用があります。そして、生姜の成分には

(1)ジンゲオール

(2)ショウガオール

(3)ジンゲロン

の3つがあり、この違いが二面性に影響しています。

生しょうが

 生ですりおろした生姜には、実は発汗作用があり、身体を冷ます作用があります。これは、もともとの成分

(1)ジンゲオールによるもの。

風邪の初期で熱がある場合には効果的です。

また、夏になると冷奴の薬味や、そうめんの薬味として登場するのも、この作用を利用したものと考えらます。生のしょうがには殺菌作用もあるため、カツオの薬味やお寿司のガリとしても重宝されてきました。

温めて使用するしょうが

 逆に、生姜を温めて使用すると、身体を温める作用に変化します。これは、

(1)ジンゲオールが加熱によって

(2)ショウガオールに変化したため。

 これが、血管を拡張させ、皆さんご存知の「生姜=体を温める」生姜という訳です。

上手に使い分けて、生姜を活用しましょう!

著者情報
片山 尚美
片山 尚美

薬膳アドバイザー

千葉大大学院修了後、薬剤師として病院内薬局、ドラッグストアに5年勤務後、予防医学の実現のために東洋医学を学ぶ。そこで「薬膳」の魅力を知り、人々の「健康と幸せ」を予防医学で実現するため薬膳アドバイザーとして全国で講演会やレストラン、福祉施設などで薬膳の魅力を伝えている。

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